2022年03月ブログ ブログ

2022年3月2日 香月泰男展へ行ってみた

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今日も良い天気で少し暖かくなってきたせいか、やや活動的にいきたいと少しだけ思ってきた。自転車通勤もそろそろ良さそうだが、まだ車通勤。

今日は以前より決まっていたことなのだが、午後から豊島区で年配の営業の人と仕事の予定が入っており、いつもなら想定した時間で仕事を切り上げる技を使う事ができるのだが、今回は訪問先のPCのスペックによっては時間がかかってしまうかもしれないという、ある意味運試し的な内容の仕事。事前に調査してもいいのだが、そんなんやっていなきゃわからないところも多く、CPUが遅くて「こりゃあ時間かかりそうだな」と思っても不思議とバス幅が広いようなイメージでメモリも大して積んでいないのにデータ転送が早かったり、その逆もあり。大量データ且つ多量データを入れ込む作業になるから、ホントにPC任せであり、MAXで5時間くらい。早ければ1時間ちょっとくらい。

なので、もし万が一にでも時間がめちゃくちゃかかってしまい、夕方に訪問先を出ることがあれば久しぶりに池袋周辺、特に東池袋周辺のスナップでも撮影するかなー、でももう撮影するところ無いんだよなぁとか考えた。もし素早く終われば(確率は低い)、練馬区美術館まで電車で移動して、気になっている香月泰男展でも観にいこうかなという二択。

今日は水曜日で平日である。美術館に行くとしたら早くても15時過ぎの到着になるだろう。平日の夕方前に美術館が混んでいるわけがないと読み、早い時間で切り上げる事ができたら行こうという決断。最後に美術館に行ったのは、多分、コロナ前の上野美術館でやっていたクリムト展か、森美術館でやっていたバスキア展か。記憶だとバスキア展が最後だったような気がする。数点、写真OKの作品があってX-Pro1で激写した記憶がある。当時はX-Pro3が発売しておらず、発売日1日前にX-Pro3を手に入れた私がX-Pro3を持って行っていない記憶を辿ると、3年は経っていないが2年と半年くらい前なのだろうか?

美術館に行ったらコロナウィルスに感染すると思っている私は、ずっと避けて通っていたんだけど、やっぱりね、実物の絵が見たくなるわけですよ。画集とかも買ってみたりするけど、ホンモノを間近でじっくり見るのがいいだんよね。ペイントの断層っていうのかな、あのリアルさがたまらないのと、何層にも色を重ねて同じ色でも微妙に色を変えて作品を作っている姿とか想像すると、もうね堪らないよね。かなり変態目線で想像したりするんだけど、そういう時間は至福の時であり、本で作品をみても想像力はあまり膨らまないんだよね。私の想像力が弱いだけかもしれないけど。

それでPCのスペックはよく見ていなかったんだけど、思っていた以上に早く仕事を引き上げることができ、池袋の街並みをガン無視して、西武池袋線へ向かい美術館まっしぐら(笑)。

美術館の受付をする直前で仕事関係の電話が鳴り、入ってから電話かかってこなくてよかったという、もう仕事する気全く無いよね?というダラけた状態。なんなら電源切ってやるよ!くらいの勢いだったな。あ、そうそう。今日のカメラはLeica M3にSummar50mmF2.0のセットで、美術館周辺の写真をたくさん撮れるかなー?と思っていたのだが、結果は5枚撮影しただけだった。やっぱりねGR3を持ってると、GR3優先で写真を撮ってしまい、これは絶対フィルムで撮った方がいいという構図に出会った時だけM3を使うからフィルム1本使い切るのに数ヶ月はかかる。それでもM3を使った方だろう。現像する時には何の写真を撮ったか全く覚えていないという状態に陥り、楽しさ倍増でいいのだが、今回は積極的に開放撮影をしたから仕上りがとても楽しみである。

しかも曇っており、曇った時はSummarというだけあり、恐らくは最高の作品に仕上がっているのではないだろうか?と思っている。

そして、いざ美術館に入ると、ややかび臭いような独特のいつもの香りがしてきてテンション爆上がりなのだが、思っていた以上に人が多く、私は1枚の絵の前でフリーズしたように立ち尽くすんだけど、結構な人が私の背後を抜けていっていたな。人がどくのを待つことも暫しあったし、全部で100点くらいあったのかな?もう少しあったのかもしれないけど、どのフロアに行っても誰もいないという場所はなかったな。これが土日だったら恐ろしい混み方をしているかもしれない。あ、そんなことどうでもいいや。感想ね、感想。

わかってはいたけど8割くらいがシベリアシリーズ。実際に仲間の死を目の当たりにした風景を思い出しながら描いたという絵のほとんどは黒。黒の中に苦痛に悶える多数の人の顔が浮かび、実際の苦しみまではわからないが悲痛さは伝わってくる。帰国したいという希望の表情と帰れないという絶望の表情、いざ帰国ができる時の表情に違いがなく、終始、苦痛の表情を浮かべているという感想。帰国するための汽車に乗り込んだ時の顔に安堵の表情はなく、帰国したからといって地獄のような日々の記憶が消える事はないという事なのだろう。そうでなければ帰国後に体験に基づいた作品を描こうと思わないだろうし、さっさと忘れてしまった方が楽だろうけど、どうしても悲痛さを伝えたくて作品にしたような事が書いてあった。アナログ写真と同じで、同じ黒なのに色の違う黒が多く使われ、多彩な黒を使い黒の世界を作り上げていた。

シベリアシリーズ以外にも作品にストーリーを持たせているという感想を持つ絵が多く、適当にストリートスナップを撮影している私の胸に浅く突き刺さった感じ。私の写真にストーリー性を持たせるという基本的な事が欠落していたという事を気付かせてくれた。それとモノクロ写真でも構図というか、二度とない一瞬を切り取ることだけに集中してしまい、モノクロの階調について全く考慮していなかったなぁと。ちょっとショックを受けた。

それはあれですよ!Leica沼のダークサイドに堕ちたのであればM10モノクロームにアポズミ!モノクロの階調に拘るならこれしかないでしょ!って流石に無理。

入って出てくるまで2時間30分くらいいたかな。外に出たらもうね、真っ暗。

こういう美術館にくると、もれなくポストカードを購入するんだけど、高いと200円くらいする場所もあったりするんだけど、練馬区美術館は良心的で1枚100円でポストカードが購入できたから気にいった作品のポストカードを3種類購入しておいた。寄り道をせずに会社に戻り、まだホットな気持ちが持続している間に、チケットやらポストカードをトラベラーズノートに張り付け、感想を書きなぐり貴重なページを作成することができた。

やや危惧したことがひとつだけあって、シベリアシリーズの作品は本当にダークでずっと見ていると引き込まれそうな感じになり、黒に浮かび上がる多くの顔が忘れられなかったんだよね、自宅に帰った後でも。そんなに?って思われるかもしれないけど、気にいった作品は長い時間細々見るし全体をボーっと見たりもするし、深い思考をする時もあり印象に強く根付いてしまったんだよね。寝る直前まで。子供かよ!と思われるかもしれないけど、悪夢を見そうで嫌だなーと思いながら眠りについたんだけど、美術館で心をたくさん使い精神的にも疲弊しきっていたおかげか超絶爆睡したらしく、仮に夢を見ていたかもしれないけど眠りが深すぎて全く記憶になかった。もしかしたら夜中に叫んでいたかもしれないけど自覚はないし苦情もきていないから問題はなかったとしておこうか。

1,2年に1回は美術館へ行った方が刺激を味わえていいね。連続して行く事はできないけど(すごく疲れるから)まんねりしたら積極的に行くことにしよう。

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