今日は4月最後の日曜日である。
いつもの通り日曜日なので会社は休みだが、先日のロングライドの疲れなんて全くなくて、朝5時起床からの昨日にiPhoneで撮影した写真データをPCへ転送をしたりなんて事をした。
昨日はLeica M3にSummarを取り付けて持ち歩き、初めて訪れただけあり、いつもよりはフィルムを巻き上げる回数は多かったものの、それでもフィルム1本は使いきっていないから、今日もそのまま継続して使う事になる。
今日は、忘れもしない4年前にLeica M3を購入した日である。
どうして忘れもしないかというと、4年前の今日ほど濃厚な日は無かっただろうという私にとってはレアな一日だった。
去年も書いたかもしれないが、今日は4年前の思い出話しを聞いて(読んで)いただきたい。
4年前の今日は、平成が終わる日であり、明日から令和に年号が変わる節目の日。
この時点で既に印象が強い日になるだろうと思われる。
さらに、私の嫁さんは足を痛めてしまい入院中で、長い10連休を私ひとりで過ごすという、(入院していた嫁には悪いが)自分の好きなような生活を送れる(いつも自由気ままではあるが)まるで独身時代に戻ったかのような生活をしていた日でもあり、この時点でも、かなり印象深いと言えるであろう。
そして、コロナウィルスに感染してしまい今は亡き、会社のグズのおっさんに珍しく誘われて、浅草橋にあるZゲージの模型が置いてある店に一緒にいった日でもあり、これだけでもかなり印象的な1日といえよう。
こんな強烈な印象深い出来事が3つも重なった日に、私は秋葉原駅前にあるレモン社でLeica M3を購入したのである。
忘れろと言う方が難しいくらい濃厚な1日。
朝、目が覚めてから夜中の0時に年号が変わる瞬間にテレビで流れていたカウントダウンまで、すべてを覚えている日である。
今はLeica M3は高騰していて、4年前に私が購入したLeica M3は小傷がついてはいるが、ダブルストローク仕様で10万円をギリ切った値段で売られていて、数週間前からずっと気にはなっていたんだけど、フィルムカメラで10万円かぁ・・・とずっと買い悩んでいたんだよね。
当時はCanon 1Ds Mk2とCanon EF70-200mm F2.8 is2 usmをメインで使っていて、カメラやレンズに大金を使う事に、そこまで抵抗があった訳ではないんだけど、こんな事を書くと非Leica民と非難されそうだが、フィルムカメラの本体って何で撮影しても、レンズのみが撮影に影響を与えるだけでカメラ本体は何でもいいじゃね?という気持ちはあった。
M型マウントのレンズをどうしても使いたいとか、そういうのは特になくて、むしろマニュアルレンズしか使えなくて単焦点のみってどうなの?と思っていたくらいである。
なので、いくらLeicaとはいえ、フィルムカメラ本体に10万円・・・でも、欲しい気持ちもあるんだよなぁという不思議なLeicaの魅力に引きずりこまれていた事は間違いない。
デジタルカメラであれば、カメラ本体も撮影に影響をもたらすから、機種は重要なポイントにはなるのだが、フィルムはレンズを変えれば本体って何でもいいという、今では愚かな(ん?どっちが愚かだ?)思考で、会社のグズのおっさんと秋葉原駅前で食事を済ませた後に、もしまだ売り切れていなければ、平成も今日で終わりだし記念に買ったろうか!という、買うためのキッカケを作った。
そうでもしなければ、カメラ本体に10万円は出せないと思ったのかもしれない。
もし、売り切れていれば、それはそれでキッパリと諦めがつくだろうという思考。
ずっとモヤモヤしているのも嫌だから、買うか買わないかを今日決める事にした。
もし、万が一にも売れ残っていた時の事を考えて、駅前の銀行で10万円を下ろして、内心買う気満々でレモン社に入ると、今のご時世では考えられないことに、お目当てのLeica M3が売れ残っていた。
手のひらに汗をかき、ドクドクと高鳴る胸をおちつかせるために、何度か深呼吸をしてから店員に声をかけたのを覚えている。
あの時のドキドキと緊張は忘れることはないだろうな。
ちなみにグズのおっさんは歩きすぎてフラフラになって倒れそうになっていたから、レモン社の撮影するブースで休ませてもらっていたな。
私の場合は、まだ10万円と軽傷ではあるが、Leicaオーナーは少なからず私と同じような経験をしているというのをブログなんかで多く目にした気がする。
その後にLeica M-Dやらズミクロンやらズミルクスというアホみたいな値段のレンズやカメラを買ってはいるけどLeica M3の時のドキドキはヤバかったな。
Leica M3本体を購入したのはいいけどレンズまで買う予算はなくて、L-M変換リングだけ一緒に購入して、FEDについていたインダスター10を使ったんだよな。
その時に、初めて手にしたLeica M3本体がズッシリ重たくて、やはりLeicaは格が違うのかとため息が出たのも覚えている。
と、そんな4年前の記念日を堪能するために(JKの如く記念日を大切にする男!)今日はLeica M3にSummarをつけっぱなしにして秋葉原のレモン社を訪れた後に近場をスナップ撮影して、そこから浅草へ徒歩で移動した。
グズのおっさんと、どの店に訪れたかは忘れてしまったけど、Zゲージ屋さんの近くに昔ながらの立体駐車場があったのを鮮明に覚えている。
Leica M3を購入する前のタイミングだったけど、Pentax SPとタクマー55mmF2.0で立体駐車場を撮影したのも覚えている。
店のオヤジさんが、外国人は珍しがって、よく立体駐車場を撮影していくんですよーと聞いて、それで写真を撮影した事まで覚えている。
で、浅草まで徒歩で移動して、もうね、何回も書くけど浅草でスナップショットを撮りたいと思うところは全くなくて、いつもの景色に人が写りこむくらいしか、今まで撮影したきた写真と変化はわからない。
Leica M3を首から下げて歩く浅草は最高である。
特に撮影したい場所はないけど、散歩も兼ねて歩き回ってみた。
そこから上野公園にも行き、Leica M3を購入した翌日の事を思い出したりと、なかなかセンチメンタル的な事をしてしまった。
それでも、フィルムのカウントは33枚で止まっており、あと3枚が特に撮影した場所がないから、まぁいいいかといった具合。
Iphone13ProMaxにインストールしているEE35フィルムアプリが有能すぎて、フィルムでカラー写真を撮影する気が全くなくなってしまった。
もうカラーフィルムを使って、カラー現像を店に出すことは一生ないかもしれないな。
4年前の今日は、翌日も休みだったが今回は月曜日は平日になっていて、明日は出社をしなければいけない日である。
去年の今日は平日で、千葉のお客さんのところへ車で移動して、Leica M3を持っていったが写真なんか撮影できるタイミングがなくてゼロショットだったような気がする。
フィルムが高騰してしまい、いつまでフィルムで撮影して自家現像をして楽しむことができるかはわからないが、まだ、もう少しだけフィルムで遊ぶ余地はありそうだ。
もし仮にLeica M3の出番が全く無くなってしまったとしても、きっと手元に残しておくカメラだと思っている。